2年連続の快挙!日本最大級の若手料理人のコンペで、今年も中国料理人が優勝!ヒーローの素顔に迫ります。
436名の料理人の頂点に!
新RED EGG・井上和豊さんはどんな料理人?
新時代の若き才能を発掘する、日本最大級の料理コンペ・RED U-35で、昨年に続き、2016年も中華の料理人がグランプリ“RED EGG”を獲得しました。
今年の応募総数は436名。ジャンルを超えた料理人の戦い、次世代を担うスターの発掘、そして500万という高額賞金で、開始以来注目されるこの大会。5月上旬から約7カ月に及ぶ審査を経て、見事栄冠を勝ち取ったのは、井上和豊さん(35歳)です。
井上さんが勤務するのは、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテル「スーツァンレストラン陳。約100席の店内はいつも賑わい、時には店を営業しながら、宴会場に数百人規模の料理も提供するなど、多忙を極める職場です。
同店の総料理長は、テレビ等でもおなじみの菰田欣也氏。スターシェフゆえ、テレビ収録や講義・講演等で店を空けることも少なくありませんが、ボスの不在時にも、副料理長として店を支えてきたのが井上さん。四川飯店グループで約16年。着々と積み上げたその実力は、紛いなきものでした。
審査員の脇屋シェフも太鼓判!優勝の決め手は何?
井上さんの戦いぶりについて、中国料理業界を代表して審査員を務めた脇屋友詞シェフは、「(最終審査まで勝ち進んだ)6選手の中で、料理人としての姿勢、大会に臨む意気込み、闘志が抜きんでていました。また、周囲の応援してくれる人への配慮、感謝があり、なぜ自分がここに立っていられるか、ということをよく理解していたと思います」と語ります。
特に最終審査においては「料理の味、コスト意識、プレゼンテーションなどはもちろん、初めての助手と初めてのサービススタッフとのチームワークの良さが高評価に結びつきました」と太鼓判。これぞ、日頃の実力が発揮された結果と言えるでしょう。
今年がRED U-35に応募できる最後の歳とあって「何としても勝ちたかった」という井上さん。一見穏やかで柔和な印象の好青年ですが、優勝翌々日のインタビューからは、彼の諦めない心、ハングリー精神がビシバシと伝わってきました。続くページで、新王者の素顔に迫ります。
TEXT 佐藤貴子
PHOTO RED U-35 オフィシャルフォト