第211回「わかば食堂」(2019.4.24)
一日料理長は、銀座「JASMINE 和心漢菜」寅尾亮太さん[30歳・料理人歴10年/北海道札幌市出身]でした。
自己紹介アンケートの料理人を志望した動機を、父親に憧れてとしていた寅尾さん。
しかし、地元北海道で料理人になったら、すでに道内の業界で顔の広いお父様と、珍しい苗字から、すぐに「あぁ、寅尾さんの息子ね」と思われてしまい、親のスネを齧るようになってしまっては嫌だと、上京してして就職したと、志の高さを感じさせていました。
そんな今回の「わかば食堂」は、大盛況だった前回をさらに上回り、一般のお客様に加えて、業界関係の知り合いも多数食べにこられて、通常開催としては、限定数を越えてスタッフ賄い分も使いきる、過去最多の数量を提供することに。
営業を終わってみての感想で、「中盤ちょっともたついて、提供が遅くなってしまった」と反省していましたが、毎回見ているスタッフからすると、手際よく提供されており、キャリア10年の貫録を十分感じさせてくれるものでした。
この日サポートについた第204回で一日料理長を務めた森さんとは、大阪のホテル時代に一緒に働いていたとのことで、寅尾さんがJASMINEに移るにあたって、将来実家の店を継ぐために修行中だった森さんにもJASMINEを紹介したとのこと。
大阪時代からの先輩、後輩だけあって、コンビネーションもよく、またザーザーと鍋の油がはじける音や、カチャカチャとお玉と鍋のぶるかる音など、臨場感あふれるオープンキッチンでの調理でも、お客様の注目を集めていました。
ホールに出てのお客様への挨拶では、「前回のJASMINEが美味しかったから、今回またJASMINEだったので食べにきた」というお客様もいたようで、前回の森さんともども、またJASMINEファンを増やしたことと思います。

当日のメニュー

- 主菜
A:叉焼入り葱と生姜の煮込み麺 B:えびの金華ハム醤炒め - 前菜
よだれ鶏 クリームチーズの紹興酒漬け/鰤の葱山椒ソース - スープ
ホタテと卵白のとろみスープ - デザート
杏仁豆腐
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text & photo 小杉勉