いざというとき迷わない!配席の基本

ビジネスでもプライベートでも、食事の際の大人のマナーとして心得ておきたいのが席次。ここでは「主賓は入り口から一番奥、二番目はその左」という配席の基本を覚えておきましょう。ここさえ押さえておけば、自分がホスト、ゲストのどちらになっても安心。以下に事例を挙げてご紹介しましょう。

「広東料理 台場 楼蘭」の個室

①まず「入口からの距離」で考えよう

「主賓が座る上座は、①(入口から離れた、部屋の一番奥)になります。次いで②(主賓から見て左側)が席次では二番目、以降③(主賓の右側)が三番目、上座の対面で入り口に最も近い席が下座になります。

◆4名の会食の席次例

また、景色を楽しめる部屋なら最も眺めのよい席、壁に絵画がかかっているならその前の席が上座になることもあります。その際も、主賓の左側が二番目というルールを覚えておくと、臨機応変に対応できるでしょう」

②人数が増えたら「主賓から見て左」から順に配席しよう

「人数が増えると少々迷いがちな席次ですが、基本のルールは同じです。①(入口から離れた、部屋の一番奥)が主賓の上座になり、主賓から見て左が②、右が③、左が④、右が⑤…という順になります。

◆8名の会食の場合

しかし、ゲストをすべて上位に固めてしまっては、話しにくい場合もあるはず。たとえば得意先をもてなす会食で、2つの企業で4名ずつ着席する場合、ゲスト企業の主賓が①、ホスト企業の役職の一番手が②、ホスト企業の二番手が③と、左右から挟む格好にアレンジしてもいいでしょう」

③お子様連れの場合は、介助の必要性に応じて配席しよう

「おじいさま、おばあさまからお孫さんまで親子3世代が集う会食なら、おじいさまが①、お父さまが②、おばあさまが③、お母さま④という流れでお座りになるケースが多いです。お子さまは、小さければお母さまの隣、お1人でお食事できるならおじいさま、おばあさまの近くに座らせてあげても喜ばれます」

④迷った時はサービス担当にすばやく任せよう

とはいえ、その場で迷ったら、プロであるお店のサービスマンに任せるのがベスト。「サービスマンはまずは主賓席の後ろに立って椅子を引くので、自ずと『サービスマンが後ろに立つ席=上座』ということになります。

その意味では、サービスマンにとってお客様が座るタイミングは見逃せません。その席次や座る順番を見て、ちょっとしたやりとりなどを聞いて、会食のサービスの順番を判断するからです」

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