日清食品からカップヌードル 蘭州牛肉麺が発売となりましたが、そうなってくると80C(ハオチー)のビャンビャン麺特集で語られていた「目指すはカップめん。ビャンビャン麺の大衆化」も、あながち不可能ではないのではないかと思わずにはいられません。
そんな折、中国ではすでにビャンビャン麺と同じ幅広のインスタント麺が発売されていて、国内の中国物産店でも手頃な価格で手に入るということが分かりました。
そこで、今回試してみたインスタント麺は、面皮(ミィェンピー)。
原料や地域によっては凉皮(リィァンピー)や、米皮(ミーピー)とも呼ばれている幅広麺です。
4食入りで480円と一番安かった光友の干拌 紅油面皮 酸辣味を買ってみました。
こちらは、ジャガイモ澱粉と小麦粉からできた麺のようです。
袋を開けると一食分ずつ麺と調味料(ラー油、香醋、粉末調味料)が包装されています。
失敗の1食目
パッケージに書かれた作り方は中国語だったため、よく読みもせず、インスタントラーメンを作る要領で作ってみました。
お湯が沸騰してきたところで麺を投入し、吹きこぼれないように中火にして5~6分茹でる。
何だかベちゃっとなってしまいました。
それでも、調味料をかけるとそれなりの見栄えに。
しかし、この写真を撮っている間にも麺はどんどんくっついてしまい、かき混ぜづらい状態に。
香醋の風味や、粉末調味料に入った花椒の香りも感じられるものの、よくかき混ぜられなかったものだから、ラー油に入った辣粉もよく広がらず、かなりの激辛になってしまいました。
ただ、麺のもっちり感だけは、麺がくっついて倍増されることに。
インスタント麺とは思えないようなモチモチ感でした。
やり直しの2食目
同商品をネットを見てみると、カップタイプの中身も、袋タイプの中身と同じもののようです。
ということは、袋麺でもチキンラーメンのようにお湯をかけるだけでよかったのかもと、きちんと作り方を見てみることに。
お召し上がり方:
1、麺をお碗に入れます。
2、沸騰したお湯約600mlを注ぎ、フタをして6~8分おいておきます。
3、お碗のお湯を捨て、調味料を加えて、よく混ぜたらお召し上がりいただけます。
干拌(汁なしまぜ麺)ということで、カップ焼きそばと同じような作り方でよかったのでした。
そこで、今回は沸騰したら火を止めてから、鍋に麺を投入してみたら、いい感じにほぐれました。
ザルに空けてお湯を切り、皿に盛って調味料をかけた状態の写真撮りもそこそこに、素早く麺を混ぜると、今回はくっつくことなく、うまく和えることができました。
麺も一本一本摘まんで食べられます。
それでもちゃんとモッチリとした食感を感じられるのは、イイですね。
調味料も万遍なく全体に行き渡りましたが、それでもやっぱりかなりの辛さ。
ラー油に入った辣粉も全部掻き出してかけてしまったので、ここら辺を調整すれば、好みの辛さでいただけるかもしれません。
あとは、同じく中国物産店で売っていた即食タイプの凉皮のように、千切りのキュウリでも添えたらさらに良くなりそうです。
ビャンビャン麺のカップめんが商品化される日も、そう遠くはないのではないかと思わせるインスタント紅油面皮のクオリティでした。
text & photo 小杉勉