もんで作る?ミキサーで作る?簡単すぎる愛玉(愛玉ゼリー)の作り方

愛玉は、愛玉子(種子)と水さえあれば作ることができます。原料は、愛玉を提供しているお店や、オンラインショップ、横浜中華街の中華食材店などで購入できます。

作り方は本当に簡単。家で作れば、自宅でたっぷり愛玉を食べられますよ。

左はオンラインショップで買ったALISHAN(アリサン)の有機愛玉子。右は「お招き屋・ディデアン(Didean)」で買ったオーギョーチー・キットです。

<材料>
・愛玉子(=愛玉の種子) 10g
・常温の水 1,000cc(硬水

※種子を多く使うと固まりやすいです。例えば愛玉子20gに水1,000ccでもできます。愛玉子のコンディションや好みで、種子や水の量を調整してください。

<作り方>
愛玉の作り方は、愛玉子(愛玉の種子)を水の中で揉んで作る方法と、ミキサーを使う方法があります。ここでは両方ご紹介します。

[手洗愛玉]手で揉んで作る

まず、愛玉子を布袋やガーゼに入れ、袋から出ないように口をしっかり縛ります。

次に、ボウルやタッパーに入れた水の中で、6~7分ほど揉みます。

軽くモミモミするのでなく、できれば両手でゴシゴシと揉むようにします。これを中国語で「手洗愛玉」と表現しますが、まさに洗濯物を揉み洗いする要領です。ちょっとぬるぬるしてきたな…と思ったら、愛玉のペクチンが出てきたサインです。

最後に、布袋をとろんとした愛玉液の中から取り出し、30分から1時間ほど常温に置くと、自然に固まります。冷たい状態で食べたい場合、この時点で冷蔵庫に入れて固めてもOKです。

水の中でもんで、袋から取り出した愛玉の種子。
[撹拌]ハンドブレンダーやミキサーを使って作る

より手間かけずに愛玉を作る場合、ハンドブレンダーやジュース用のミキサーを使うこともできます。

我が家ではハンドブレンダーを使い、愛玉子5gと水500ccをボウルに入れ、2~3分混ぜた後、台所の三角コーナーなどに使う不織布の水切り袋で濾し、冷蔵庫へ入れています。こうすると、30分後には食べることができます!

ジュース用のミキサーを使うときは、撹拌が調整できる場合、「弱」に設定して2~3分混ぜ、濾してから常温または冷蔵庫で固めればOK。

この作り方の場合、袋に入れて愛玉子をもまなくていいので、より手軽に作れますね。

左が千葉県の水道水、右がエビアンで作った愛玉子。

ゼリーの硬さは水で決まる!カルシウム豊富な硬水を使おう

ご紹介したとおり、愛玉は簡単に作れますが、注意したい点が2つあります。

まずは水の選び方です。結論からいうと、軟水だと固まりにくく、硬水の方がよく固まります

より具体的には、カルシウムが多く含まれているかどうかが重要ですね。なぜなら、愛玉は、種子である愛玉子に含まれているペプチドと、水に含まれているカルシウムが反応して固まるからです。

試しに、私が住んでいる千葉県の水道水(硬水:68mg/L)と、フランスのミネラルウォーター「エビアン(evian)」(硬水:304mg/L)を使い、同じ条件で作り比べてみました。

結果は、千葉県の水だとゆるめで、エビアンだとかなりしっかりと固まります。このことから、常温の「エビアン」を用意しておけば、思い立ったときに失敗なく愛玉が作れそうです。

エビアンで作った愛玉。黒糖シロップをかけると、角がくっきりと出ていることがわかります。

参考までに、台湾では水道水を一度沸騰させて冷まし、常温にしてから使うと紹介されていることが多いです。

湯冷ましと、何も手を加えない水道水ではどう違うのか、これも作り比べてみましたが、できあがりに大きな差はありませんでした。おそらく殺菌の意味で一度沸騰させるのではないかと思います。

そしてもう1つ大切なポイントは、使う道具に一切油分を入れないこと。油が入っていると固まらなくなりますので、しっかり洗剤等で洗ってから使ってください。

こうしてできあがった愛玉は、できるだけおいしく食べたいもの。最後におすすめの食べ方と、食べるタイミングについてご紹介します。

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