横浜中華街をはじめ、多くの飲食店の客足が減っている。そこで我々にできることといえば、できる対策をして食べに行き、紹介することくらいだ。不謹慎かもしれないが、今なら普段行列のできる店も入りやすい。

そこで企画したのが「ツールドチャイナ横浜」だ。

端的に言うと「中華料理店をハシゴして楽しもう!」という企画。お察しの通り「ツール・ド・フランス」をもじっているので、正確にはトゥール・ド・シン(TOUR DE CHINE)だが、日本語の通りのよさから先のように呼ばせていただきたい。

2020年2月16日の横浜中華街。19時頃だが、人気がない。

実はこの企画、東京で何度かやったことがある。ハシゴというには最低3軒。以前は夜に3軒回っていたが、今回は横浜1dayツアーだ。

ツアーディレクターは、80C連載「横浜オールド中華探訪」でおなじみのぴーたん。今回のツアールートは、広東料理店を中心に、横浜の街歩きも兼ねた内容となっている。

開催したのは2月16日。この1か月でさらに市況は変わっているが、ルートそのものは変わらない。横浜を知る人も知らない人も、思い立ったらぜひ、横浜へ!

食べて歩いて横浜を満喫!ツールドチャイナ横浜1day ルートマップ

今回のルートはこちら。横浜中華街だけでなく、伊勢佐木町、裏中華街の蒔田なども徒歩で巡っている。スタートは朝11時、解散は夜21時。総歩数は個人差があるが、約15,000歩だ。

★実食店舗は個別のページでご紹介します。

01|桜木町駅【集合ポイント】

メンバー集合ポイント。敢えて1軒目の最寄り駅ではないのは、店まで歩いて少しでもお腹を空かせるためである。ここからグランデパール(開幕地)まで徒歩約15分。

02|ぴおシティ【通り抜け】

飲むか飲まないかはともかく、「野毛ちかみち」ルートとして、野毛の玄関口「ぴおシティ」を通り抜けよう。昼から飲んでいる御仁を横目に、野毛散策のスタートだ。

桜木町駅を抜けてすぐ「野毛ちかみち」の看板の案内に従って進むと「ぴおシティ」。浅草地下街と少々似た雰囲気。
老舗の「横濱飯店」。50年ぶりの新メニュー、それは担々麺…!!!
03・04|野毛小路~野毛の仲みち(三陽餃子・萬福)【チェックポイント】

戦後の闇市だった野毛。この界隈は、ツッコミどころしかない「三陽餃子」や、昭和の佇まいを今に残す「萬福」など、比類なき町中華が点在する。今回は1軒目到着時に最大限にお腹を空かせておきたいので、眺めるだけに留めておこう。

高倉健のライバル、なま倉健。正面の看板もまったく意味不明の言葉が並んでいる「三陽餃子」。詳しくは現場でご確認いただきたい。
「萬福」。競馬の日は店内で競馬中継が定番。風情も値段も昭和のままだ。
05|ハーモニカ横丁【通り抜け】

ひとつ屋根の下、ギッシリ飲み屋が連なる様はハーモニカの穴の如し。ハーモニカ横丁は、野毛を象徴する景観のひとつといえる。場所は大岡川沿い、都橋と宮川橋の間。夜の雰囲気もまた独特だ。

引率するぴーたん先生。
06|長者橋【通り抜け】

長者橋を渡り、横浜根岸道路を進めば、本日1食目の開幕地はもうすぐ。途中、内臓料理が充実した老舗の台湾料理店「第一亭」がある。道中の看板も随所味わい深い。

内臓だらけの看板「第一亭」。
「サウナからの水風呂はほんとにほんとにほんとにほんとに最高だ」。食事の前に整えたい方はこちらへ(男性専用)。
07|龍鳳【LE GRAND DEPART:開幕地】長者町7-112-2F

1軒目は広東スローフードを提唱する伊勢佐木町の至宝「龍鳳」。常連が多く、落ちついた雰囲気で、日本の旬の食材を活かした中華が楽しめる。ここでは「軽くお願いします」とあらかじめお願いしていたが、最初から飛ばしまくることに。【別ページでご紹介しています

このコクがくせになる!「龍鳳」の牡蠣炒飯。

龍鳳で広東スローフードを満喫した後は、イセザキモール界隈をぶらぶら。昭和と異国情緒が入り交ざる横浜橋商店街を抜けて、一行は裏中華街・蒔田の「廣東楼」へ…!

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