家で自分らしく楽しもう!専門店や通販で買える酸梅湯

緑茶や紅茶割りによく合う『DAYLILY(デイリリー)』のSun Mei Tang(濃縮酸梅湯)

漢方を取り入れた暮らしを提案する、台湾発のライフスタイルブランド『DAYLILY(デイリリー)』は、漢方が気になる女性たちによく知られている存在です。現在は日本国内に6店舗を構え、オレンジのパッケージデザインも美しく、ギフトにもぴったり。

オレンジがキーカラー。酸梅湯は台湾製。台湾嘉義県梅山郷にある梅の加工工場「誠松泰食品」と提携しています。photo by Takako Sato

こちらの「Sun Mei Tang 濃縮酸梅湯」は、烏梅でなく、砂糖と塩で漬けた青梅が使われています。昔の台湾では、家庭で酸梅湯をつくる時に普通の青梅を使ったそう。

そのおかげか、緑茶や紅茶などで割っても違和感なく、茶のほのかな苦みが加わることで、ぐっと落ち着いた味わいに感じられます。またトロッとしているので、料理のたれにしても。特に蒸し鶏や、広東料理の焼味のタレにおすすめですよ。

手前がアイスティー割り、奥が冷たい緑茶割り。緑茶割りは有楽町店の店員さんのおすすめでした。photo by Takako Sato
浦安『富安茶楼(ふうあんちゃろう)』の蒸し鶏をテイクアウトして濃縮酸梅湯をタレに。高級なタレになりますが、すごく美味しかったです。

【烏梅の塩梅】不使用。青梅を使用
【配合の特色】漢方エキスを配合
【販売形態】瓶詰(濃縮タイプ:272ml 2,980円税込)。店舗とECで取り扱い

40年超の歴史!日本生まれの『酸梅湯本舗』はあの健康ドリンクに通じる香り

酸梅湯について検索すると『酸梅湯本舗』という会社名が必ず現れます。こちらは1975年に誕生した日本生まれの酸梅湯で、現在は横浜で製造されています。

酸梅湯本舗の酸梅湯。写真のようにレモンを入れたり、ゼリーにしても。photo by 日本橋古樹軒

口にすると、日本人なら誰もが知る「元気ハツラツ!」な健康ドリンクの香り。烏梅のエキスは入っていますが、飲んで感じられるほどではなく、非常に飲みやすいです。

炭酸やお酒で割るのもよく合い、ボトルの裏面には焼酎やウォッカ、ウイスキーで割ってもよいとか。いろんな味わい方で試せそうですね。

【烏梅の塩梅】ほぼ感じない
【配合の特色】烏梅・山査子・甘草はエキス剤を使用
【販売形態】瓶詰(濃縮タイプ:600cc):日本橋古樹軒・横浜中華街の中華食材店など

中華食材店で手軽に買える、ペットボトル&缶入り酸梅湯

中国人経営の中華食材専門店にある冷蔵庫を見てみると、必ずといっていいほど酸梅湯が入っています。さまざまな種類がありますが、実はこれらの酸梅湯、総じて烏梅がしっかり感じられるものが多いようです。

中華食材店で買える酸梅湯。緑色のキャップの「酸梅汁」は同じ容器ですが、別会社のもの。それぞれに風味が異なり、飲み比べを楽しめました。

烏梅の風味こそ酸梅湯だという方には、これらの酸梅湯もおすすめです。いずれも100円台で気軽に買えるお値段で、試しやすいのもメリットですね。

参考までに、上の写真の緑のキャップがついている二種類の酸梅湯は台湾製で、この中では烏梅をわずかに感じる程度なので、飲みやすい部類に入ります。この容器は緑の蓋の上部に突起部があり、突起部を飲み口となる銀色の紙に刺してくるりと一周まわすと、紙が外せるようになっています。銀色の紙は指で押してもまったく太刀打ちできないので、ぜひこれは覚えておいてください。

ちなみに、広州および香港在住の友人に、何気なく「コンビニで酸梅湯、売ってる?」と尋ねてみたら、どちらの地域もコンビニでは見かけなかったという、まさかの報告をいただきました。ドリンクの選択肢が多く、酸梅湯と同じような効能のある漢方ドリンクが街のあちこちにある食文化圏だからでしょうか。台北の友人からは、コンビニには酸梅湯が並んでいると聞いています。

香港『養和堂』の店頭。涼茶と呼ばれる様々な養生ドリンクが並びます。photo by Elsie

さて、ここまでレストランや市販の酸梅湯をご紹介してきましたが、ひょっとすると口に合うものがない…という方もいらっしゃるかもしれません。そんな方には自作の道があります。難しいことはありませんよ。材料を揃えて、自分好みの酸梅湯を作ってみましょう。

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