家で台湾の朝ごはんを再現!蛋餅(ダンビン)の作り方【レシピあり】

蛋餅のいいところは、日本に普通に売られている食材で作ることができる点です。もちもちとした粉漿蛋餅は、ボウルで材料を混ぜて焼くだけ。粉の配合によって、好みの弾力に仕上げることができます。簡単なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

もちもち食感!粉漿蛋餅のレシピ

【材料】 1枚分
中力粉(強力粉:薄力粉=6:4で代用可)50g
片栗粉 5g
タピオカスターチ 5g (なくてもよいですが、あるともちもち感がアップします)
塩 ふたつまみ
水 100cc
卵 1個
小葱(お好みで)
※中に具を入れる場合は、ハム、ツナ、とうもろこしなどがおすすめです。

1:中力粉、片栗粉、タピオカスターチ、水をよく混ぜます。生地に小葱を入れたい場合はここで入れます。
2:生地をフライパンに薄く流し入れ、クレープのように両面を焼いたら、いったん取り出します。

フライパンに生地を流した様子。葱入りです。

3:卵をフライパンに割り入れ、取り出しておいた生地を卵の上にのせ、生地を押して、卵を潰します。(または、溶き卵に葱を入れてフライパンに流し、まだ半生の状態で焼いた生地を上からかぶせ、一緒に焼いてもよいです)。
4:卵に火が通ったらひっくり返し、具を入れるときはこのタイミングで入れ、卵が内側になるように三つ折りにします。

卵と生地がロールになった状態。

5:食べる直前に、ちょうどいい大きさにカットして召し上がれ!

タピオカスターチ入りの自作蛋餅。

このレシピでは、タピオカスターチを入れるとモチモチ度がぐーんとアップします。タピオカスターチは、キャッサバスターチという商品名でも売られています(キャッサバは原料となる芋の名前)。

中華食材店で探すなら、木薯粉、木薯淀粉と書かれたものを購入してください。地瓜粉も商品によってはサツマイモではなくキャッサバの粉であることが多いです。

ちなみに、家で作る場合、卵が外側になる蛋餅もあるようです。生地を丸く焼くのが難しい方は、薄焼き卵を丸く焼き、外側にするという方法もありますよ。気張らず気軽に作ってみてください。

早い、安い、うまい!餅皮蛋餅は市販の「蛋餅皮」が便利

餅皮蛋餅を最も手軽に失敗なく作る方法は、ずばり冷凍の「蛋餅皮」を買って焼くことです。オンラインストアでも売っていますし、都内では池袋の中華食材店『友誼商店』や『海羽日光』で販売しています。

これだと具のほうに力を入れることができ、短時間でとても簡単に蛋餅を作ることができるのでおすすめです。やってみたら期待以上の出来栄えで、常備しておくのもアリ!と思いました。

冷凍の「蛋餅皮」で作った麵皮蛋餅。

前出の中華食材店に行くと、蛋餅のソースになるあまじょっぱいとろみ醤油「醤油膏」や、チリソース「甜辣醤」も購入できます。

醤油膏。
甜辣醤。

『合作社』のタレのように、醤油膏にニンニクみじん切りを加えるのも簡単でおいしいアレンジです。店まで行くのが難しい方は、ぜひご自宅で台湾の味を楽しんでみてくださいね。


記事でご紹介したお店

※【】内は最寄り駅です。

合作社【新宿】
東京都新宿区新宿3-35-11 あぜみビル(MAP
※JR新宿駅南口から徒歩約2分、東京メトロ新宿3丁目駅から徒歩約4分
TEL 03-6780-4954
営業時間 12:00-21:30
年中無休
公式サイトInstagram

一六八(いろは)台灣包子糖水點心【川越】
埼玉県川越市新富町1-3-4(MAP
※西武新宿線本川越駅から徒歩2分、東武東上線川越市駅から徒歩8分、JR埼京線川越駅から徒歩14分
TEL 080-9890-7206
営業時間 11:00-16:00(土日は17:00まで)
水木定休
公式サイト通販InstagramFacebook

台湾小館 大森店【大森】
東京都品川区南大井6-25-3 佐々木ビル1F(MAP
※JR京浜東北線大森駅から徒歩約5分
TEL 03-6450-0385
営業時間 11:00-14:00 17:00-23:00
日曜定休
TwitterInstagram


参考資料・文献
・『農業E報』南北蛋餅比一比 ※南北の蛋餅をイラストで比較(台湾)
・『ETtoday新聞雲』蛋餅也能看出南北差異?網神分析被狂推:我愛樸實這味 ※南北の違いと蛋餅がどれくらい食べられているかについて(台湾)
・『我が家の台湾料理 Taiwan_cooking』台湾朝食の定番【もちもち蛋餅ダンビン】超簡單嫩Q蛋餅作法  ※蛋餅のレシピ、生地の保存方法、アレンジまでを動画で紹介(日本語+字幕あり)
・『妮喃小語』【懶人包2022】台北十大超人氣早餐蛋餅。納入筆記本中必蒐藏名單
・『虎麗笑嗨嗨』高雄蛋餅(懶人包)13間早餐店!古早味粉漿及脆皮蛋餅


TEXT&PHOTO:はっしー
学生時代に中華圏の近代史を学び、中華POPSを愛聴。上海および香港在住を経て、現在は日本在住。中華料理は食べる専門だったのが、作るほうにも目を向けるようになったのはここ数年。上海界隈から南の沿岸部、香港、マカオ、台湾の味が好み。>過去記事はこちら