日本で手打ちビャンビャン麺が食べられる店(まとめ)

ユニークな漢字と料理名を持ち、食べると妙に癖になる味わいのビャンビャン麺。最後に、日本で手打ちのビャンビャン麺が食べられる店をまとめてご紹介しよう。


【東京都新宿区】山西亭

中国の麺のふるさとと称される、山西省の郷土料理店。麺や餃子の皮はすべて店内で手打ちで、めくるめく麺の世界が楽しめる。ビャンビャン麺は山西省の西隣・陝西省の麺だが、2日前までに予約すれば提供可能。味付けは油潑か、西紅柿炒鶏蛋(トマト卵炒め)の和え麺が基本だ。なお、西安発祥と誤解されることも多い刀削麺は山西省が本場。ビャンビャン麺は西安のある陝西省が本場というのもお忘れなく。

「山西亭」のビャンビャン麺。味付けは油潑。

住所:東京都新宿区大久保2-6-10 地下1F(地図
アクセス:東新宿駅 エレベーター出口徒歩2分、新大久保駅 徒歩10分
電話:03-3202-7808
営業時間:11:00~15:00/17:30~23:30(L.O.23:00)
定休日:日曜日(予約のみ営業)


【東京都千代田区】中華料理 慶

秋葉原のビャンビャン麺補給スポット。木曜の日替わりランチで、シンプルにして定番の「ユーポービャンビャン麺」が食べられる。麺は比較的細めで、にんにくと辣油ががっつり効いた男気溢れる味。日によって、辛く痺れる「マーラービャンビャン麺」も提供している。

「慶」の「ユーポービャンビャン麺」

住所:東京都千代田区神田和泉町1-9-3(地図
アクセス:秋葉原駅 昭和通り口徒歩4分
電話:03-3864-2567
営業時間:11:30~15:00/17:30~23:00(L.O.22:30)


【東京都中央区】西安麺荘 秦唐記

ビャンビャン麺を街のラーメン店に行く気軽さで食べられる専門店。味付けはトマト麺(番茄面)、ヨウポー麺(油泼面)、ザージャン麺(炸酱面)、全盛り麺(全套)の4種類。それぞれもちもちの熱盛り、コシのある食感の冷盛りが選べる。さらに週替りビャンビャン麺も毎日数量限定で提供中。厨房がガラス張りになっており、麺打ちがよく見えるのも楽しい。

「西安麺荘 秦唐記」では麺打ちが見られる。

住所:東京都中央区新川1-13-6(地図
アクセス:八丁堀駅 B3出口徒歩6分、茅場町駅 1番出口徒歩7分
電話:03-6280-5899
営業時間:11:00~15:00/17:00~23:00
定休日:年中無休
開業日:2018年9月


【神奈川県横浜市】蘭州牛肉拉面 東珍味小籠包

横浜中華街で、蘭州拉麺、ビャンビャン麺、さらに小籠包が楽しめる店。常時提供しているのは、焼き牛肉ビャンビャン麺(干炒牛biangbiang麺)と、辛口ビャンビャン麺(香辣biangbiang麺)の2種類で、他店より幅広の麺が特徴だ。さらに要予約で、フカヒレやアワビなどの高級乾貨がたっぷり入った福建名菜・佛跳牆(フォーティャオチァン/Buddha jumping soup)にビャンビャン麺を入れた超ド級のアレンジバージョン(10万円/8~10人前)も!

「蘭州牛肉拉面 東珍味小籠包」の「辛口ビャンビャン麺」(香辣biangbiang麺)。中国語で香辣と書かれている通り、油潑よりも辛み強め、そしてこちらの特徴で麺は太め。

住所:神奈川県横浜市中区山下町139 ケンビル(地図
アクセス:元町・中華街駅2番出口から徒歩5分、石川町駅北口(中華街口)から徒歩7分
電話:080-5077-7868
営業時間:11:00~22:00
営業日:月~水、金~日、祝日、祝前日
定休日:木曜日
開業日:2017年10月10日


【大阪府大阪市】朋友雑穀食府

長堀橋と日本橋の間、道仁公園そばにある現地系中華。西安料理と四川料理が強い。こちらでは腰帯麺と書いてビャンビャン麺と読ませるが、元来の意味は「ベルト麺」。味付けは定番の油潑(ヨウポー)でキュウリともやしもたっぷり入り、さっぱりと食べさせてくれる。同じく西安名物の羊肉泡馍や肉夹馍も併せてどうぞ。

「朋友雑穀食府」の「腰帯麺(ビャンビャン麺)」。こちらはトマトと玉子スープ入り。もちろん油潑も用意されている。

住所:大阪府大阪市中央区島之内2-6-16 第2右田ビル1F(地図
電話:050-5869-2133
アクセス:松屋町駅徒歩10分、長堀橋駅徒歩約12分
営業日:17:30~翌2:00(L.O.1:30)
定休日:不定休


【奈良県奈良市】王楽園(わんらくえん)

中国家庭料理と西安名物が味わえる、ビャン大使イチオシの店。NHK大阪放送局制作のグルメバラエティ番組『まるかじり!アジアン食堂』や、テレビ朝日系列『ナニコレ珍百景』でも紹介されたことがあるという、ビャンビャン麺推しの店でもある。

味付けは定番の油潑。たっぷり入ったキャベツが食感のアクセントにもなっており、薄く幅広の麺でするすると食べられる。サイズは並と大が選択可能。他の地域から向かう際には、東洋民族博物館とセットで行くとおもしろそうだ。

「王楽園」のビャンビャン麺(メニュー表記は漢字)

住所:奈良県奈良市学園北1-9-1パラディⅡ4F(地図
電話:0742-51-9339
アクセス:学園前駅から1分
営業:11:00~22:00(L.O.21:30)※ランチは~15:00
定休日:第3水曜日

※営業時間や提供メニューの詳細は各店にお問い合わせください。


TEXT&EDIT:サトタカ(佐藤貴子)
PHOTO&MOVIE:ビャン大使/メグミ(西安・大阪・奈良・横浜)、Naoko Matsumoto(ニューヨーク)、小杉勉(横浜・上海)、サトタカ(東京)