2014年2月

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2月1日(土)~11日(火)横浜中華街 春節イベント

中華街でおいしさ、華やぎ、楽しさを一同に体験

獅子舞

2014年の旧正月は1月31日(金)。旧暦で祝う中国のお正月「春節」は、中国で最も盛大に祝される祝祭日です。

その賑わいを日本で体験できるのが中華街。日本最大の中華街である横浜中華街では、1月31日(金)~2月14日(金)の間、春節燈花のイルミネーションや提灯に彩られ、いつもより一層華やか。休日には太鼓、銅鑼(ドラ)の音とともに、中国獅子や龍が舞うイベントも充実。中国式のおみくじを楽しむなら、関帝廟(かんていびょう)もおすすめです。

さらにこの時期のレストランは、春節限定の縁起メニューが登場する店も。おいしさ、華やぎ、楽しさを一同に体験するなら、2週間以内に中華街へ!

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2月2日(日)ラストエンペラー、愛新覚羅溥儀の誕生日

ラストエンペラーに想いを馳せて酸菜鍋

華都飯店 棒々鶏冷麺

映画『ラストエンペラー』をはじめ、数々の映画やドラマ、舞台でその生涯を描かれてきた愛新覚羅溥儀(あいしんかくら ふぎ)。御存知、清朝第12代の最後の皇帝ですが、その愛新覚羅家と親戚関係にある馬(マー)家が開いた中国料理店が、日本にあります。

それは、1965年に東京・三田に開業した「華都飯店(しゃとーはんてん)」(※現在六本木に移転)。溥儀の弟で、日本人女性と結婚した愛新覚羅溥傑(ふけつ)の書が飾られているこの店では、北京の伝統菜や、馬家に代々伝わる家庭料理を提供。特に今の季節は、毎年12月に仕込んだ酸菜(酸っぱい白菜の漬物)を使ってつくる「酸菜鍋」が名物です。

炭火で温めながらいただくこの鍋は、北京を代表する冬の味覚。六本木でありし日の紫禁城に想いを馳せながらいただくのもオツなものです。

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≫華都飯店の華麗な中華富士(夏限定)

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2月4日(火)立春

福を巻き込む春餅で、春の息吹をまるかじり

春餅

春餅(チュンビン)とは、もっちりとしたクレープのような皮に、具を巻いて食べる料理のこと。一年中食べられる料理ではありますが、特に北京を中心とした中国北方では、立春の日にいただく縁起食でもあります。

そんな立春の春餅に欠かせない具といえば、生の大根。大地とともに、人間の身体も春に向けて活動を始めるとされる立春には、「咬得草根断、則百事可做」、すなわち「根っこを噛みちぎることで難を断ち、万事が成就するようになる」という考えがあり、地中で真っ先に春の息吹を感じていた大根を巻くのです。

芽吹きの春を迎える喜びの気持ちとともに、健康を願っていただくこの料理。ぜひ今年の立春は、新鮮野菜をたっぷり巻いた春餅で、大地の息吹をまるかじりしてみませんか。

おすすめのサイト
≫古樹軒料理教室「中国料理の友」【レシピ602】春節菜~旧正月を迎えて~

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2月9日(日)東京都知事選挙

選挙のゲン担ぎはニンニク入り餃子で!

ニンニク

2月9日は注目の都知事選。日本の選挙事務所には、願掛けの必勝だるまが欠かせませんが、台湾ではなんと、ニンニクが縁起モノとなっています。

その理由は、台湾語で「当選」を「凍蒜(ドンスアン)」といい、ニンニクは「蒜仔」と言う…という掛け言葉からくるもの。カツ丼で勝利祈願、ウナ重で人気ウナギ上りと似たようなものですね。

そんな“ニンニクの有無”がしばしば確認される中国料理といえば餃子。細川護煕氏を支援する小泉純一郎元首相は、かつて高輪「壇太」の餃子をちょくちょく食べに行っていたというのは有名な話ですが、こちらはしっかりニンニク入り。もしかすると、これが勝利のゲン担ぎになるのかも――?


2月12日(水)豆腐・豆乳の日

豆乳をスープに使った中華を楽しむ

豆花担担麺

毎月12日は10(とう)2(ふorにゅう)に掛けて「豆腐・豆乳の日」。麻婆豆腐をはじめ、中華圏にも豆腐、豆乳の料理はたくさんありますが、今月は古樹軒の料理教室より、この日にふさわしい料理をひとつご紹介しましょう。

それは、スープに豆乳を使った豆乳担々麺。なんと、スープと豆乳を1対1の割合で入れると、濃厚な旨みとまろやかさを持ち合わせた、なんとも豊かな味わいを持った一品に仕上がるのです。レシピどおりに作ればほぼ失敗なくできるので、以下のページをご覧になって、ぜひトライしてみてください。おすすめです。

おすすめの記事
≫辛くてまろやか、栄養たっぷり豆乳スープ(レシピ付き)

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2月14日(金)元宵節

熱々の元宵団子を食べて家族円満を願う

寧波湯圓

元宵節は、新年が始まって初めての満月の日。この日に中国では、まあるい月のような、熱々の元宵団子をいただきます。これはいわゆる湯円(タンユェン)ことで、温かいお湯に、餡入り白玉団子を浮かべたもの(写真)。湯円の発音が団円(トゥァンユェン)、すなわち「一家団らん」と似た発音から、家族円満を願って食べられる縁起食になったのです。

そんな湯円が名物の街といえば、上海近郊の寧波(ニンブォ)市。そして、その寧波湯円を日本でも楽しめるのが、神田神保町の寧波料理店「源来酒家」です。 ピンポン玉大の柔らかな団子を噛み潰せば、中からぶわっとあふれ出るのは、黒ゴマベースのとろとろの甘い汁。ミキサーで潰した香り高い黒ゴマに、網状になった腹脂を混ぜて作る本場の味がここにあります。

なお、通常のメニューには載っていませんので、訪問の際は「湯円を食べたいです」と一報入れて確認するのをお忘れなく(点心師が作ります)。冷凍食品にはない、作りたてのおいしさをぜひ味わってください。

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≫源来酒家がランクインしている「ひる中華」ランキング
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2月23日(日)妊婦さんの日

ママベビ中華で妊婦さんの悩みと健康を学ぶ

赤ちゃん

2月23日は「にん(2)ぷ(2)さん(3)」の語呂合わせで妊婦さんの日。そう、妊婦さんには妊婦さん特有の悩みがあるのです。

例えば「出産が大変になるので、太らないよう気をつけなければならない」「カルシウムをしっかり取る」「ヨウ素が含まれている食品を積極的に食べる」「運動不足になりがちなので、食物繊維も意識的に摂取」などなど…。

そこで、妊婦さんの健康、ひいては赤ちゃんの健康を中国料理でケアするため、80C(ハオチー)で連載しているのが「ママベビ中華」。きちんと作ろうと思ったら意外と大変な中国料理を、カンタンでわかりやすい手順でご紹介しています。 ご家庭ではもちろん、お店でも、妊婦さんの身体を気遣うお料理のヒントになりましたら幸いです。

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TEXT 佐藤貴子(ことばデザイン)