年末恒例!2021年、80C(ハオチー)のTwitterで世間をちょっとだけざわつかせたつぶやきをカウントダウンでご紹介。昨年に続き、新型コロナウイルスの影響がある中で、どんなネタが多くの人の目に留まったのでしょうか?

【80C(ハオチー)Twitter(ツイッター)概要】
フォロワー:2万6000人(2021年12月28日現在)
【ランキングの算出方法】
2020年12月23日~2021年12月20日に投稿した80C独自のツイート、自他アカウントの引用リツイートのインプレッション数(表示回数)の上位10ツイートを掲載。自他アカウントの単純リツイートはカウントしていません。

10位|大久保「みみ 煎餅菓子研究室」の煎餅菓子

「せんべいがし」と読みたくなりますが、正しくは「ジィェンビングゥオズ」。生地に卵を割り入れ、薬味や味噌を塗り、果子(グゥオズ)と呼ばれる揚げた生地をぐるりと巻いた軽食が煎餅果子。中国北方で愛される“粉もの”で、現地では朝ごはんなどに人気です。大久保の専門店をご紹介したTweetが10位に!※この店では“煎餅菓子”と表記しています。(298,709インプレッション|2021/4/27投稿)

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9位|ビャンビャン麺が山積みされる時代が到来!#カルディ

80C(ハオチー)にビャンビャン麺が初登場したのは「旅中華2014 北京・山西省・四川省成都」。Twitterでは2017年からじわじわ投稿が増えており、ビャンを出す店発見→ビャン専門店できる→家でもビャン→コンビニでもビャン→ファミレスでもビャン→ふたたび家ビャンへ…といった流れで市場に浸透していきました。そんななか、9位は幅広麺にたれをつけてビャンビャン麺として売り出したカルディ店頭をご紹介。ビャンの波はTo be continued!(302,320インプレッション|2021/5/22投稿)

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8位|行者ニンニクとニラを交配させた「行者菜(ぎょうじゃな)」がおすすめです。

本場の回鍋肉といえば豚肉×葉にんにく。しかし日本で収獲したての葉にんにくが手に入るのは11月から4月頭くらいまで。5月~10月は葉にんにく不在の季節です。そこにやってきた救世主が行者菜(ぎょうじゃな)。人気の山菜である行者ニンニクとニラの交配でできた品種で、山形県長井市や北海道網走市などで栽培されています。よーしこれで夏もガチっぽい回鍋肉が作れるぞー!(305,496インプレッション|2021/8/25投稿)

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7位|水道橋「上海味道」の塩肉腸詰野菜混ぜご飯

上海のまぜごはんといえば菜飯(ツァイファン)。刻んだ青菜を炒めて米と炊き込み、最後にラードを混ぜ込んだものがオールドスタイル。今では咸肉(塩漬け干し豚)、広式腊腸(広東風腸詰)なども入って、食べごたえのあるごはんものとなっています。7位は塩豚も腸詰も入ったごはんを、香港煲仔飯の如く1人前の土鍋で提供する「上海味道」でした!(332,382インプレッション|2021/4/13投稿)

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6位|「バーミヤン」のビャンビャン麺

2021年、ビャンビャン麺の新たな動きは、中華ファミレスのメニューになったこと。「バーミヤン」(店舗数:344店舗)では、野菜も肉も卵ものせた食べごたえのある油そば的な一皿で提供。80C(ハオチー)読者のビャンを食べ慣れたアーリーアダプターにも、その味付けが好評でした。トレンドを取り入れ、全国展開された「バーミヤン」に敬意を!(334,309インプレッション|2021/3/18投稿)

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5位|錦糸町「東京穆斯林(ムスリム)飯店」の羊肉入り釜めし

ハラル中華店として営業している「東京穆斯林(ムスリム)飯店」がランクイン。羊肉料理がいろいろありますが、ごはんに羊肉も野菜も炊き込まれた釜めしはひる中華にもってこい。羊の内臓を煮込んだスープ・羊雑湯(ヤンザータン)、さらにおかずもついて850円は安い!(351,961インプレッション|2021/1/5投稿)

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4位|鍋魁(グオクイ)とは、四川省成都の名物小吃

80C(ハオチー)のTwitterFacebookのキービジュアルは、成都のご当地ミートパイ・鍋魁(グオクイ)。老麺でつくる生地にスパイスたっぷりの豚肉餡を練り込み、揚げ焼きしたのち専用の窯でバリッと焼き上げており、できたてをガブリとやったらやめられない止まらない!今年、NHK BSの「突撃!ストリートシェフ@四川・成都」でも紹介され、じわりと注目されています。(396,360インプレッション|2021/5/19投稿)

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3位|『ユウギショクフ(友誼食府) 立川店』ができるみたい。

今年、ニュースサイトやニュースアプリでたびたび紹介されていたのが、フードコートを備えた中国食材店。池袋や高田馬場など、もともと中華系の店が多い場所ならそれほど驚きませんが、今年は東京西部の立川にニューオープン。ふつうのスーパーでは買えない調味料や食材を買い、中国のローカルな軽食を食べて帰る(なんなら持ち帰りも!)という楽しみ方ができる店、徐々に増えていきそうです。(399,076インプレッション|2021/1/17投稿)

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2位|錦糸町「フーフー飯店」の骨なしスペアリブの黒酢酢豚定食

ギャップ萌え!? 錦糸町のJR高架下に、ナイフとフォークで食べるような黒酢酢豚が登場!サクっとした衣、軟らかなで巨大な肉塊に、濃厚な酸味とうまみの黒酢餡がとろ~。おねだん税込1,080円。東京のランチの穴場!(405,510インプレッション|2021/10/14投稿)

1位| 池袋「羊肉専門店 辰 TATSU」の羊汁と羊肉のチャイニーズバーガーセット

まるで羊肉のマリトッツォ!昨今チャイニーズバーガーと訳されるのは、陝西省発祥の肉夹饃(ロウジャーモー)。現地では豚肉で、もっと具が少ない印象ですが、ここでは肉増し増し。このインパクトにimpressionが爆伸びして、今年の1位となりました!(440,952インプレッション|2021/9/7投稿)

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2021年のTwitterまとめ

80Cの投稿も踏まえつつ、Twitterで見る2021年のニュースとしては、中華フードコートに勢いがありました。これらは中国の繁華街にある「美食街」の小規模インドアバージョンという印象。

歴史ある中華街の多くの店が、日本で知名度の高い中華料理を提供している一方、中華フードコートは新たな味との出合いの場。異国に来た気分が味わえる場としても注目されました。日本になじみのない麺飯軽食が食べられる機会はこれからも増えそうですね。

また、ランクインはしませんでしたが、「こんな食材を見つけた」という投稿もたびたび注目されていました。上野アメ横や横浜伊勢佐木町では、中華圏の季節のフレッシュフルーツのラインナップが増えてきた印象で、ライチはもちろん、山査子(さんざし)、楊梅(ヤンメイ:やまもも)なども並ぶように。ウイキョウ、葉にんにくといったハーブ系もずいぶん手に入れやすくなりました。

そして2017年から続くビャンビャン麺ネタは、一部の専門店のメニューから、セブンイレブン等のコンビニや、中華ファミレス「バーミヤン」、カルディの乾麺など、より多くの人が楽しめるような形で裾野を広げた格好。刀削麺がすっかり定着したように、ビャンビャン麺も定着のフェーズに入ってきたのかもしれません。

2021年、80CのTwitterにお付き合いいただきありがとうございました。2022年も80Cが新たな味と体験に出合えるきっかけとなれますよう。来年もよろしくお願いいたします。

★そういえば1年前はこうでした
80C(ハオチー)Twitter年間ランキングTOP10|2020年は台湾とコンビニ中華がアツかった!


TEXT サトタカ(佐藤貴子)
データ集計 コスギ(小杉勉)